「家をもっと快適にしたいな」
そんな前向きな気持ちから始まるシニアリフォーム。
でも実は、進めていくうちに「こんなはずじゃなかった…」と感じる人が少なくないことも、忘れてはいけません。
リフォームにはたくさんのメリットがある一方で、現実的なデメリットや注意点もあります。
今日は、リフォームの「ちょっと困ったこと」についても正直にお話ししたいと思います。
これからの暮らしをより良くするために、ぜひ一緒にチェックしてみてください。
シニア世代のリフォームで注意するべき10のこと
費用がかかる
まず避けて通れないのが、リフォーム費用の問題です。
ちょっとした水回りの工事でも数十万円、全面リフォームになると数百万円単位の出費になることもあります。
「老後の貯金を削ってまでやるべきなのかな？」と迷う気持ち、当然だと思います。
大切なのは、無理のない範囲で必要な箇所から少しずつ。そして、事前にしっかり見積もりを取り、納得のいく予算で進めることが大切です。
業者選びがむずかしい
リフォームの成功は業者選びにかかっていると言っても過言ではありません。
でも、信頼できる会社を見つけるのは、思ったよりも時間と労力がかかります。
「どこに頼んだらいいかわからない…」「見積もりが高いけど適正価格？」と悩むお母さんの姿を見て、私も一緒に調べて回ったことがありました。
口コミや実績、地元の評判などをじっくり確認しながら、複数の業者から話を聞くことがポイントです。
ネット上で複数の業者から一括で見積もりを作成してくれるサービスを活用するのがおすすめです。
見積もり比較は無料なので、気軽に利用OKです！
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施工期間中の不便
工事中は、騒音や生活スペースの制限がどうしても発生します。
リビングの工事ならテレビが使えない、キッチンの工事なら食事の準備ができない…。
毎日の生活に不便が生じ、ストレスを感じてしまうことも。
「仮住まいに移るのも大変だし、工事が終わるまで落ち着かないわね」とこぼす母の声に、やっぱり体力や気力も必要だなと感じました。
予期せぬ追加工事のリスク
実際に工事が始まってみないと分からないのが、壁や床の内部の劣化や配管の不具合。
「このままでは工事ができないので追加費用が…」と、予想外の出費が発生することもあります。
事前に「予備費」を用意しておいたり、「追加工事の可能性」を契約時に確認しておくと、慌てずに対応できます。
思ったような仕上がりにならないことも
「カタログで見た時は素敵だったのに、実際はちょっと違うかも…」
そんなふうに、イメージと現実に差が出ることもあるのがリフォームです。
色味、質感、使い勝手など、完成してから気づく部分も多く、「もっとちゃんと確認しておけばよかった」と感じる人も少なくありません。
できるだけ実物サンプルを見たり、ショールームに足を運んだりすることが納得の仕上がりにつながります。
体力・気力の消耗
打ち合わせ、片付け、仮住まいへの移動……リフォームには思っている以上に労力がかかります。
特に高齢になると、ちょっとした移動や決断の繰り返しが、体にも心にも負担になりやすいもの。
「前は平気だったのに、最近は長時間座って話すだけで疲れちゃう」と話す母を見て、無理なく進めるスケジュールの大切さを実感しました。
家の老朽化が激しいとリフォームが困難
古い家ほど、工事が難しくなったり、費用がかさんだりする傾向があります。
場合によっては、「リフォームよりも建て替えの方が現実的」となるケースも。
築年数や構造によっては、「どこまで手を加えられるか」を事前にしっかり確認し、専門家のアドバイスをもらうことが重要です。
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家族と意見が分かれることがある
「ここの間取りはこうしたい」「いや、こっちの方が使いやすい」――
リフォームのプランを立てていると、家族間で意見が食い違うこともよくあります。
特に、「自分が暮らすわけではない子ども」と「実際に暮らす親」では、優先順位や好みが違うことも。
また、3世代同居など家族間の年齢差が大きいと、必要とする家の構造や設備にも違いが出てくるのも当然です。
だからこそ、お互いの気持ちを尊重しながら進めることが大切。
そこで生活する本人の「こうしたい」を第一に考えていけたらいいなと思っています。
補助金・減税制度が複雑
リフォームには自治体や国の補助金・減税制度がありますが、その内容はとても複雑。
条件や対象、手続きの方法などが分かりにくく、せっかくの制度を活用できずに終わってしまうケースもあります。
「手続き、調べても難しくてよくわからない…」と不安になりますし、申請手続きに不備があっても困りますよね。
専門家に相談するか、行政の窓口や地域のリフォーム支援センターを活用するのもおすすめです。
資産整理のタイミングを見失うことがある
「ここでずっと暮らしたいから」とリフォームしても、数年後に介護施設の入居や住み替えを考えることになるかもしれません。
その場合、せっかくのリフォーム費用が「もったいなかった」と感じてしまうこともあります。
将来の見通しや健康状態、家族との距離など、今後のライフプランも一緒に考えておくと後悔のない選択ができると思います。
おわりに
リフォームは、未来の暮らしに向けた「前向きな投資」でもあります。
でも同時に、リスクや負担もゼロではないという現実を知っておくことは、より良い判断につながります。
「こうしておけばよかったね」と後悔しないためにも、メリットとデメリットの両方を見つめることが大切。
そして何よりも、自分自身が「納得して、安心して、笑顔で暮らせる住まい」になるように、この先の10年をどんな生活にしたいかイメージしてみることから始めてみましょう。
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